DIYって何を作ればいいの!?そんな方へ送るDIY基礎編その1
基礎編スタート!
こんにちは。日岳です。
今日は本編として最初の記事ということで、DIYの企画の仕方についてお話ししていきます!
DIYをしたことがない人はまず何を作ればいいのかわからない!と思っているのではないでしょうか?
そんな人のために何を作るかの決め方からお伝えしたいと思いますのでやりたいものが決まらないという方は是非この記事を参考にしてみてください。
!注意!
書いてみたら意外と長くなってしまいました 笑
今回二つの項目を書いていますがそれぞれ最後に手短にまとめたリストを作ってあります。途中で読み疲れてしまった方はその部分を読んでもらえればざっくりとした内容がわかると思うのでそちらをどうぞ。
何から始めればいいのかわからない!
DIYの基本として自分の欲しいものを作ることが重要となってきます。
全然いらないものを作っても置き場所に困るし、使うこともないですよね。
なのでまず最初に自分の欲しいものをリストアップすることから始めます。
こんな感じに簡単でいいのでスマホでもメモ用紙でもとにかく書き出してみましょう。
通販サイトなどのほしい物リストの中から作れそうなものを選んでいくのも良いですね。
欲しいものがスルッと出てきた方はリストの中から作るものを選んでいくわけですが、全然浮かんでこない人もいるかと思います。
出てこない人は欲しいものリストの前に身の回りにある問題をリストアップしてみましょう。このとき、解決しなくてもそこまで困らないくらいのなるべく小さい問題まで思い浮かべることが大事になってきます。
これはなぜかというと、DIYで大事なのは楽しむことなので、絶対に解決しなきゃいけない大きな問題は失敗したときに焦りが生まれてしまいます。焦った状態で工作をすると怪我をする可能性が上がりますし、最終的に作ることを諦めて既製品を買うとなったときに「時間も金も無駄にした!」という嫌な気持ちが残りやすいのです。
ただこれは大きい問題をリストに入れるな!ということではありません。むしろ書いておいた方が良いくらいに私は思っています。
その理由の一つに「慣れ」の関係があります。
DIYに慣れないうちは知識も技術も道具も多くないので、大きな問題を解決できる可能性が低くなってしまうわけですね。この状態だと上記のような良くない流れに陥りやすいのです。
しかしそれは慣れていないから起こることなので、慣れてきたら取り組めばいいだけです。時間に追われるものでなければ書き出しておいて今後の目標にしましょう。
そうすれば達成できた日には自信もつくし気分も上々ですね。
それともう一つ大きな問題を書いておく理由があります。
それは大きな問題を小さな手段で解決できる可能性があるからです。
これはなかなか難しいです。世のクリエイターの多くがこれに頭を悩ませているわけですから、素人がその手段を見つけるとなると数段難しくなります。
しかしもしそれが浮かんできたら最高に気持ちいいです。パズルのピースが一気に埋まるような気分といいますか、「うわやばっ!自分めちゃくちゃ頭良くない!?」とニヤケ顔が収まらないわけです。
もちろん難しいことなのでこれに固執すると浮かんでこなくてイライラ、なんてこともありますからあまり固執しないで「こんなこと簡単に解決できたら天才じゃん!」と思いながら身の回りの大小様々な問題を洗い出してみましょう。
こんなかんじでリストができたらその問題一つ一つに対してどういうものがあると解決できるのかを考えていきましょう。
このときも、一つ重要なポイントがあります。それは無理に名前があるものを考えないことです。
欲しいものリストの例としてあげたものは全て分類できるような名前がありましたよね。でもこの世には名前をつけて売るほどじゃないけどあったらちょっと良いものがたくさんあります。
なので名前は気にせず「充電中のスマホを置ける台」とか「CDのジャケットを見せながらしまえる箱」というかんじで機能を明確にしましょう。
リストを短い文の箇条書きにしておくと何を作ると良いのかを考えやすいのでオススメです。
さてどうでしょう。いつの間にやら欲しいものリストの完成ですね。
リストアップについてまとめてみましょう。
・欲しいものを書き出す
・浮かばなかったら身の回りの問題を書き出す
→大小様々な問題を短い文の箇条書きにすると良い
・解決の方法を考える
→機能を明確にする
どれを作るのかを決めよう!
ここから作るものを選ぶ作業に進みます。
ここで気になるのはもちろん選ぶ基準ですよね。
基準となることは以下のようにいくつかあります。
・制作の難易度
・欲しいと思っている度合い
・材料の値段
・イメージが固まっている度合い
etc...
といったようなものが選ぶ基準にしやすいです。
中でも制作の難易度はDIYを楽しむ上でとても良い基準になります。
上の項目でもちょっぴり触れましたが、ものを作ることにどれだけ慣れているかによって楽しいと思えるレベルが違ってきます。ですから、初心者の方はまず難易度を基準に制作を進めていくことをオススメします。
…とは言いましたが、何がどれくらいの難易度かなんていきなりわかるものではないですよね。なので制作の難易度の測り方をお教えします。
制作の難易度の測り方
1, 大きさ
大きさはおそらく一番想像しやすいと思います。
まず作るものの大きさです。DIYというと結構大きな家具レベルのものを想像する人が多いかもしれませんが、そういったものは難易度としては中級です。
なぜかというと、それらの多くが何らかの重量を支える機能を持つからです。
重量を支えるには強度を確保しなくてはいけないので、しっかりとした設計と、ミスのない制作を行わないとガタつきや破損の恐れがあります。怪我さえなければ笑い話にもなるのですが、せっかくなら成功させたいですよね。なのである程度慣れてからの挑戦をオススメします。(できないものではないのであえて挑戦するのもアリです)
じゃあ難易度初級はどのくらいの大きさなのか。それはデスク周りで使える程度の大きさです。
このくらいの大きさだと大きな重量を支えるものはないですし、制作に場所を取ることもあまりないです。
また、必要な材料が多くないので手が出しやすい上に失敗してもダメージが少ないです。
次に工具の大きさです。これも文房具と呼ばれるくらいの小さいサイズのものが一番易しいです。
これは使用頻度の問題で、ほとんどの人がノコギリよりカッターを使った回数の方が多いと思います。
材料にも工具にも慣れていない状態で作業をするとやはり難易度が上がってしまいますし、上に書いた「作るものの大きさ」と比例して工具も大きくなる傾向があるので、小さくて手に入りやすい工具で済むものを選ぶとはじめやすいです。
2, 複雑さ
これは単純にパーツの数と考えても良いでしょう。パーツが少ない方が簡単なのは想像に難くないと思います。
一応説明すると、まず設計段階でのミスがパーツが多いほど致命傷になりやすいです。どこが間違っているのかも発見しにくくなります。
また製作時にも細かい作業が増えてしまいます。こうなると作業自体の難易度が高い上に進捗が実感しにくくなって楽しさを感じづらいです。
なので最初は簡単なものを。制作に慣れるにつれて徐々にパーツ数の多いものにチャレンジしていくとレベルアップを実感できるのでとても楽しいです。
3, かたち
これは曲線や角度があるものほど難しくなり、木工は特に曲線の影響を受けやすいです。
なぜ曲線が難しいかというと、ここにもまた工具の問題があります。
例えばカッターを使うとき、正確に材料を切ろうと思ったら定規を使いますよね。ですが曲線の部分ではこれができません。フリーハンドでも作業はできますが、やはり正確性が下がってしまうので微調整の作業が多くなります。
他の工具も直線に用いるものが大半なので同じようなことが起きてしまいます。
このとき金属や粘土などの素材はある程度曲げ加工がしやすいので微調整も多少しやすいですが、木材は曲げの制御が非常に難しいので影響を受けやすいわけです。
角度については固定の難しさがあります。
水平や直角の接合は特に問題は起こりませんが、そうでない角度の部分で材料の接合を行うと結構な確率でズレてしまいます。重力は垂直ですから仕方ありませんね。
これの解決には少し頭を使って固定方法を考える手間がありますし、固定するのを助けるためのパーツ(治具-じぐ-)が必要となる場合があるので、接合部分に角度をつける際は注意が必要です。
接合する部分以外の場所ではそんなに大きな問題は起きないので曲線ほど気を使う必要はないでしょう。
4, メインの材料
あえて「メインの」とつけたのは加工の必要がないパーツ(蝶番や取手など)に関してはあまり関係ないからです。なので作品を作る上で加工が必要な、全体を形作る素材と考えてください。
少し前置きが入りましたが、難易度としては木材が一番簡単です。切断、接合ともに難易度が低く、それでいて「DIYをしてる感」があります。
木材と並んで簡単なのが紙、粘土、布、ボード系の材料です。紙や粘土の工作はやったことがある人が多いですよね。「小学生の工作みたい」と思われる方もいるかもしれませんが、これらも立派な材料。かっこいいもの、可愛いもの、実用性のあるもの、使い方次第でどれも実現できます。
ボード系の材料は硬さに注意してください。木材系のボードはノコギリがあればなんとかなりますが、プラスチック系で硬いタイプのボード(アクリルや塩化ビニルなど)はカッターで切るには固く、ノコギリで切るには柔らかいといったような事態が起きることがあります。
なので材質の硬さに合わせて厚みを調整してください。これさえ守ればボード系の材料はあなたのDIYの強い味方です!
特に発泡系のボード(発泡スチロール、スチレンボード、スタイロフォームなど)は柔らかくて加工がしやすいので、荷重がかからないものへの汎用性が高いです。
これらは接着剤との相性には注意が必要ですが、3に書いたかたちの問題をある程度簡単に解決できます。
逆に難しいのが金属や石材です。これらの材料は固く、加工が非常に難しいです。
また手に入りやすい工具では材料の硬さに負けて壊れてしまう可能性もあります。
専用の工具と加工の知識を身につけるまでは避けておきましょう。
それではまた手短にまとめましょう。
1、大きさ
→最初は小さいもので、小さい工具で作れるもの
2、複雑さ
→パーツの数が多いほど難しい
3、かたち
→曲線や角度のついた接合部があると難しい
4、メインの材料
→加工がしやすい材料が易しい
以上の四つを基準に制作の難易度を測ってみてください。
それができたら難易度ランキングを作ってその中から自分に合ったものを選ぶという流れです。
途中で何度も言っていますが、最初は簡単なものから。まずは作る楽しさを感じてください。
次は設計!
さて、前回の記事の倍以上の容量でお届けした今回ですが、中身はほんの一例にすぎません。(特にリストからの選び方)
まずは今回紹介したやり方でやってみて、慣れてきたら自己流で決めるのが一番良いです。
今回の記事は作りたいものの見つけ方とはじめやすいものの選び方のようなものでしたが、次回の基礎編は制作に必須のステップ「設計」に入ります。
このステップは作りたいものがある人を尻込みさせてしまう壁でもあるので、やり方を知ることで越えていってもらえるように頑張って書きたいと思います!
それではまた次回!